【長野県入門編】4つの地域区分と10個の行政区分

長野のあれこれ

長野県は日本のほぼ中央に位置し、四方を山々に囲まれた内陸県です。豊かな自然と多様な文化が共存し、エリアごとに独自の魅力が溢れています。この記事では、長野県を知るための第一歩として、地域の区分や特色について詳しく解説します。これから長野県を訪れる方や移住を考えている方にとって、役立つ情報をお届けします。

長野県の地域区分と行政区分

長野県はその広大な面積と多様な地形から、4つの大きな地域に分けられます。それが「北信」「中信」「東信」「南信」です。

北信地域 (長野市・須坂市・中野市・飯山市・千曲市など)

引用:https://jsite.mhlw.go.jp/nagano-roudoukyoku/news_topics/event/mensetsukai/naganoken-annai.html

東信地域 
(上田市・小諸市・佐久市・東御市・軽井沢町など)

引用:https://jsite.mhlw.go.jp/nagano-roudoukyoku/news_topics/event/mensetsukai/naganoken-annai.html

中信地域 
(松本市・大町市・塩尻市・安曇野市・木曽町など)

引用:https://jsite.mhlw.go.jp/nagano-roudoukyoku/news_topics/event/mensetsukai/naganoken-annai.html

南信地域 
(岡谷市・飯田市・諏訪市・伊那市・駒ヶ根市・茅野市など)

引用:https://jsite.mhlw.go.jp/nagano-roudoukyoku/news_topics/event/mensetsukai/naganoken-annai.html

さらに行政的には以下の10エリアに細分化されます。

行政区分(10区分)

引用:https://www.pref.nagano.lg.jp/10koiki/index.html

それぞれの地域が持つ文化や産業は異なり、地域を巡ることで長野県の多様な顔を見ることができます。それぞれのエリアの特徴知ることは長野県攻略するカギなるはずです!

各エリアの特色

  • 北アルプスエリア:北アルプス山脈を有し、数多くのスキー場があり、温泉や湖沼などの観光資源にも恵まれる。穂高岳や白馬などが有名で、四季を通して観光客が訪れます。
  • 松本エリア国宝・松本城を中心に、城下町の風情が残る文化的エリア。美術館や温泉地が多く、観光の拠点として人気です。工業では、電気機械、一般機械、食料品、精密機械、医薬品など県下有数の製造業の集積が見られ、リンゴ、ブドウ、スイカなどの果樹や、ワサビ、ニジマスなど特色のある農産物にも恵まれた地域です。
  • 木曽エリア中山道の宿場町として栄えた地域で、木曽路の美しい街並みが特徴。木曽ヒノキなど木工産業が盛んです。妻籠宿など、かつての中山道の宿場が昔の姿をとどめた文化遺産として保存され、多くの観光客を集めています。
  • 上伊那エリア:伊那谷の豊かな自然が広がり、農業が盛んな地域。天竜川沿いには多くの桜並木や自然景観が見られます。天竜川の流域の河岸段丘に様々な都市や農村が存在しています。中央自動車道で東京へも名古屋へも約2時間30分に位置する都市部へのアクセスが良く、豊かな自然に恵まれた地域です。
  • 南信州エリア:温暖な気候を活かした果樹栽培が盛んで、りんごやナシなどが特産。豊かな自然が魅力で、南アルプスの山々が連なります。
  • 北信エリア冬の豪雪地帯として知られ、スキーリゾートが充実。野沢温泉や志賀高原が観光地として有名です。産業では、仏壇、内山紙など伝統的工芸品を造る地場産業に加えて、ぶどう、リンゴなどの果樹やキノコなど生産性の高い農業が盛ん。
  • 長野エリア:長野市を中心とする県庁所在地エリア。善光寺など歴史的建造物が点在し、多くの参拝客が訪れます。北斎と栗の町・小布施、高山温泉郷、戸倉上山田温泉、飯綱・黒姫高原、野尻湖など観光スポットも盛りだくさん。
  • 上田エリア戦国時代の名将・真田氏ゆかりの地で、上田城や別所温泉が観光名所。歴史好きに人気のエリアです。この地域は自然と文化を生かした観光リゾート関連産業、電気機械、輸送用機械を中心とする製造業などの産業がバランスよく発展してきています
  • 佐久エリア:関東圏に近く、アクセスが良好。八ヶ岳のふもとに位置し、高原野菜の栽培が盛んな農業地帯です。晴天率が高く、熱帯夜がない冷涼な気候の高原地域であり、国内有数の活火山である浅間山が存在します。
  • 諏訪エリア:諏訪湖を中心に広がるエリアで、温泉や御柱祭などの伝統文化が息づいています。諏訪大社が全国的に有名です。諏訪地域は信州屈指の工業地域でもあります。明治期には岡谷を中心に製糸業が発達、戦後はこれに代わって精密機械工業が発展しました。豊富な水と澄んだ空気は精密機械に適しており、「東洋のスイス」として名を馳せました。

多様性に富む気候

長野県は南北に長く、標高差が大きいため、地域ごとに異なる気候の特徴を持っています。面積は全国第4位を誇り、3000メートル級の山々が連なる一方、各地に盆地も存在しています。

気候の特徴

  • 北部(北信・長野エリア):冬には北からの季節風が吹き付け、多くの雪が降ります。
  • 中部(中信・松本エリア):晴天率が高く、冬でも乾燥した気候です。
  • 南部(南信州エリア):比較的温暖で、積雪も少なめ。

同じ長野県内でも気候が異なるので、訪れる際には気候を細かくチェックしましょう。

一方、冬の寒さに慣れている長野県民は、冬場のエアコン設定温度ランキングで全国最下位になるほど寒さに慣れた人が多いと言われています。(ウェザーニュース調べ)


地域ごとの人の気質

長野県内でも地域ごとに住民の気質が異なると言われています。

  • 北信地方:豪雪地帯が多いため、我慢強く辛抱強い人が多いとされています。
  • 中信地方:松本エリアを中心に文化人が多く、開放的でプライドが高い傾向があります。
  • 東信地方:関東に近いため、比較的都会的で柔軟な人が多いのが特徴です。
  • 南信地方:南アルプスを望む温暖な地で、おおらかでのんびりとした気質が目立ちます。

各地域の気質はその土地の風土や気候、人の営みが影響していると言われており、移住や旅行で地域の人々と触れ合う際にはこうした特徴を知っておくと、より楽しく交流ができるでしょう。

まとめ

今回は長野入門編ということで、4つの地域区分と10個の行政区分について紹介してみました。地域の区分とその特色を知ることは、長野に住んでいく上で必須の知識になります。

長野県は広大な土地に多様な自然と文化が広がる魅力的な地域です。エリアごとに異なる気候や人の気質があり、訪れるたびに新たな発見があります。今回の記事でご紹介した区分や特色を参考に、長野県の旅をより深く楽しんでください。

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