信州・松本で味わう“実りの季節”

北アルプスを望む松本市周辺は、澄んだ空気と昼夜の寒暖差が大きい高原気候に恵まれています。
この自然条件がぶどう栽培に適しており、古くからワイン用ぶどうの産地として発展してきました。

特に南隣の塩尻市「桔梗ヶ原ワインバレー」は、日本ワインの聖地とも呼ばれるエリア。
毎年秋には多くの観光客やワイン愛好家が集まり、松本と塩尻一帯が“ぶどうとワインの里”へと変わります。
今回はそんな松本市周辺で楽しめる「ぶどう狩り」と「ワイン旅」の魅力を、移住者目線も交えながらご紹介します。
松本市周辺は“ぶどうとワインの宝庫”

松本市の南に広がる塩尻市は、明治期からワイン用ぶどうの栽培が盛んに行われてきた歴史ある地域です。
現在も大小さまざまなワイナリーが点在し、松本駅から車や電車で30分ほどとアクセスも良好。
観光で訪れる方はもちろん、移住者にとっても「日常の暮らしにワイン文化を取り入れやすい環境」が大きな魅力です。
週末は農園での収穫体験や、気軽なワイナリー巡りを楽しむライフスタイルが叶います。
おすすめの時期
松本市周辺でのぶどう狩りは、夏の終わりから始まります。

- 8月上旬:デラウェア
- 9月:ナイアガラ、巨峰
- 10月:シャインマスカット
特に9月中旬〜10月中旬は、ぶどう狩りとワイナリーの新酒解禁が重なるベストシーズン。
紅葉も色づき始め、自然と食の両方を満喫できます。
この時期は観光シーズンと重なるため、農園や宿泊施設は早めの予約がおすすめです。
松本周辺のおすすめぶどう狩りスポット

山辺ぶどう狩り観光組合(松本市入山辺)

松本市入山辺のブドウ園と生産者で構成される山辺ぶどう狩り観光組合がぶどう狩り体験を企画しています。Chouseisan
- 特徴:ぶどう狩りが楽しめる組合で、食べ放題プランあり。品種はデラウェア、巨峰、ナイアガラなど。
- 期間・料金:7月〜10月上旬で開催(受付17時まで)、大人1000円、3歳以下無料。
- アクセス:松本ICから車で約30分、松本駅からタクシーで約20分。
原遊覧園・原農園(塩尻市)

多彩なフルーツ狩りが楽しめる農園。
園内では除草剤は一切使用されていない。
- 特徴:有機肥料を使った安全・安心な栽培が魅力。ナイアガラ、巨峰、ナガノパープルなど多様な品種が楽しめます。
- 料金目安:大人800円〜、小学生660円〜(詳細はお問い合わせを)
- アクセス:塩尻ICから約4km(車で15分)、塩尻駅から徒歩約15分。
- 駐車場:40台
フモンヂ観光園(塩尻市)

- 特徴:ぶどう狩り(シャインマスカット、オリンピア等)だけでなく、りんごや桃の収穫も楽しめる大規模観光農園。無農薬栽培に近い配慮もあり、予約不要で立ち寄りやすいのが◎。
- 料金:品種・量によって異なる(詳細は園に確認)。
- アクセス:塩尻駅から約1㎞
- 駐車場:40台
松本周辺のワイナリー紹介
ぶどう狩りを楽しんだら、ぜひ訪れてほしいのが塩尻市・桔梗ヶ原ワインバレーのワイナリー。
老舗から個性派まで揃い、信州ワインの奥深さを体験できます。
- 井筒ワイン
無添加ワインで有名。毎年秋に登場する「生ワイン」はファン待望の逸品。 - 五一わいん(林農園)
創業100年以上の老舗。クラシカルな赤ワインから飲みやすい白ワインまで幅広いラインナップを誇ります。 - アルプスワイン
デイリーワインから特別な一本まで揃う、地元で親しまれるブランド。
いずれも松本駅から車で30分圏内にあり、日帰りでも十分巡ることができます。
ワイン初心者から愛好家まで、それぞれにぴったりの一本が見つかるはずです。
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ワイナリー以外で信州ワインを楽しむ方法
「今回はワイナリーまで行けない」という方でも、松本市内では信州ワインを楽しむ場が豊富にあります。
- レストランや居酒屋
地元食材と信州ワインを組み合わせたペアリングが人気。信州サーモンや山賊焼き、ジビエ料理との相性は抜群です。
「ワイナリーへ車で行きたいけど、ハンドルキーパーがいない!」という場合には、松本周辺の居酒屋などで楽しむのが良いでしょう。 - 道の駅・直売所
塩尻や松本の道の駅では、地域限定のワインや小瓶サイズを購入可能。
観光のお土産にもおすすめです。 - ワインイベント
秋ではないですが、毎年春に開催される「塩尻ワイナリーフェスタ」などでは、複数のワイナリーのワインを一度に味わえる贅沢な体験ができます。
まとめ
松本市周辺は、自然と食文化が融合する“ぶどうとワインの里”。
夏の終わりから秋にかけては、ぶどう狩りとワイナリー巡りを組み合わせた旅が楽しめます。
観光で訪れるのはもちろん、移住後には「信州ワインを食卓に並べる暮らし」も現実に。
四季折々の風景とともに、ここでしか味わえない実りの時間を体験してみてください。